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読みやすくて面白い。短編小説の巨匠、安部公房。
時代的には、
三島由紀夫と同年代(戦後)です。
恋愛ものはちょっと、とか
情緒的なものはちょっと、とか
一文は長くない方がいい、とか
いう人におすすめです。
推理小説のように
ぐんぐん読めること請け合いです。
(私、推理小説読みませんが…)
私が彼に出会ったのは、
高校の教科書ででした。
『空飛ぶ男』という、
とんでもないタイトルのくせに、
タイトルそのまんま、
空を飛んでいる男の話なのです。
何これすごい面白い!と一発で思いましたね。
有り得ない話の中に、
人間の本質が描かれていて、見事でした。
淡々と不条理なことが起こるという点では、
川上弘美と共通しています。
カフカの影響を強く受けていると思われます。
だいたいが、まともじゃない世界に
放り出されたまともな主人公が、
怒ったり、困ったり、
酷い目に合ったりする話です。
この酷さが真に迫っていて、
けっこうはらはらしたりします。
文学史の教科書なんかに
顔写真が載っているのではないかと
思われますが、見たことあるでしょうか。
天然パーマが爆発している眼鏡顔は、
インパクトありますよ。
新潮文庫で水色の背表紙。
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