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芥川龍之介。
芥川賞というくらいだから、
やっぱり凄いんです。
天才で鬼才で芸術家なのだと
私も思います。
彼は、東大在学中に『羅生門』を書き、
『鼻』で夏目漱石に「敬服しました」と賞賛され、
はなばなしく文壇にデビューします。
でも、このとき漱石がこんなに褒めたのは、
芥川の作品が、
今昔物語などの昔の逸話を題材にしたものだと
知らなかったからではないか
という余談もあります。
しかし、芥川の短編が
他に類を見ないほど
優れたものだという事実には、変わりませんね。
彼の短編には、人間の本性が鋭く描かれている
と言われます。
芥川の信者は作家の中にも多くて、
太宰治なんかも、彼に対し賞賛と
コンプレックスを抱いていたようです。
太宰は青森のお坊ちゃんの出なので、
それを後ろめたく思っていて、
農民出身の芥川の生き様を
作家として本当の姿と思っていたようです。
芥川の死にもショックを受けています。
そう、芥川は自殺しました。
有名な話ですが、
「将来に対する漠然とした不安」(遺書)
が自殺の動機とされています。
彼の最晩年の作品『河童』、
『歯車』、『或阿呆の一生』などを読むと、
彼が自殺しなければならなかった理由が
恐いくらい分かります。
絶対分かりきってなどいないのに、
それでもこんなに恐いなんてどうしよう
と震えます。
鋭敏すぎる感覚が、びりびり伝わってきます。
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